英検®︎準1級の一次試験に無事合格した喜びも束の間、二次試験対策は準備期間が短いです。効率的に準備して高得点を取る方法についてお伝えします。
英検®︎準1級の面接とは?
✔️概要
受験者一人に対して面接官一人の個別で行われるスピーキングテストです。試験では、イラスト描写から始まり、イラストやカードのトピックに関する質問が4つ聞かれます。2級と形式は似ていますが社会的なテーマについても意見を英語で言えるかが問われます。
✔️テスト時間
イラストのナレーションと4つの質問で、合計約8分間になります。
✔️合格ライン
準1級の二次試験の合格標準スコアは512点(750点満点)です。これは英検CSEスコアとも呼ばれており、各級で決まっています。このスコアは国際標準規格であるCEFRに対応しているので、客観的に英語力を確認することができます。
✔️配点と評価基準
- ナレーション(15点):ストーリーの理解、発音、適切な表現
- Q&A(20点):自分の意見を論理的に述べる
- アティチュード(3点):積極的にコミュニケーションを取る態度
二次試験の流れを把握しよう
当日は緊張し過ぎないように流れをきちんと把握しておきましょう。
流れを覚えるまで何度も練習して本番を迎えましょう。
大きく分けて3つのパートがあります。
✔️入室〜テスト開始まで
入室のときも挨拶もすべて英語で行いましょう。
入室・「面接カード」に記入
↓
挨拶・「面接カード」を渡して着席
↓
名前と級の確認・フリートーク
↓
「問題カード」を受け取る
✔️ ナレーション(イラスト描写)
準1級では、2級までのようなパッセージの音読がありません。イラスト描写のやり方は同じですが、エンディングがシュールなときもあり、雰囲気が異なります。必ず練習してから試験に臨むことをお勧めします。
「問題カード」を受け取る
↓
ナレーションの準備(1分)
↓
ナレーション(2分間)
↓
Q&A(NO.1)
例)Please look at the fourth picture. If you were the woman, what would you be thinking?
「あなたが〜だったら、どう考えますか?」という仮定法の質問です。
登場人物は何かの問題に直面しています。「問題が何か?」そして「自分ならどう解決するか?」について
✔️ 意見を問う質問
「問題カード」を裏返す
↓
Q&A(NO.2とNO.3):意見を問う問題
↓
Q&A(NO.4):意見を問う質問(社会的なトピック)
↓
「問題カード」を面接官に返して退室
YES/NOの立場をはっきりと表明してから、理由と説明を述べる形で答えます。
必要なスキル
英検®︎準1級の二次試験はスピーキングと言いつつ、聞かれた質問に対する答えを返せるかが鍵となっています。つまり、会話のキャッチボールができるかと言う試験ではなく口頭で行うエッセイに近いです。
短期間で準備するために
✔️高度な会話力は必要なし
対面形式の英語面接と言っても、流れも聞かれることも決まっています。ライティングを口頭で行うような感覚で練習すると、不安にならないです。
✔️反復練習と表現を蓄える
自分のなりのパターンを練習しておきましょう。理由や事例などを説明する言い回しなども決めておくと緊張し過ぎずに受験できます。ただし、模範解答が言いやすいとは限りません。実際に問題をやってみて、表現のアドバイスをもらうようにしましょう。
✔️タイムマネジメント
ナレーションは準備に1分、スピーキングに2分間と時間が決まっています。時間を測って、準備のときには何を確認するのか、スピーキングはタイマーなどを使って2分間の感覚を覚えてください。どのくらいのスピードで話せばよいのか、いくつセンテンスを言えばよいかなどを確認しておきましょう。