
準1級のライティングで満点は可能か?
2021年5月30日のテストを受験しましたが、ライティングは満点が取れました。
「これは無理ですよね」というコメントをよく聞くのですが、ライティングはコツさえ掴めば得点源となります。そして、準1級のスピーキングテストの準備にもなりますので、ライティング対策は一石二鳥と言えます。
自分の弱点を知ろう

模範解答よりも「自分がテスト本番で再現できるスタイル」を身につけましょう。ライティングは必ずその人の文法上の弱点が現れます。自分にどんな癖があるか自覚できれば、うっかりミスでの減点は防ぐことができます。
私自身も現在、TOEFLiBTのブラッシュアップをしていますが、ライティングは添削を受けています。自分でもチェックしていたはずなのに凡ミスが見つかることがあります。また、人に読んでもらうという前提で書くとテストに近い緊張感を得られます。
【よくあるミスの例】
- 主語が単数のときに動詞の三人称単数のsがついていない
- スペルミス(なぜかcheapとthereforeのスペルを間違えるひとが多いです)
- First, The studentsなどののようにコンマの後に(小文字にするはずが)大文字にしている
- Be動詞と一般動詞の両方が同じ文にある
- someやmanyの後の加算名詞にsが付いていない
「初歩的なミス」のように見えますが、95%の生徒さん(合格まであと一歩の方も含めて)に、この傾向が見られます。
致命的なミスを避けよう
英文は正しく書けているのですが、「問題に答えていない」、「事例が理由と合っていない」という致命的なミスは大幅な減点に繋がりかねません。
- 最初の意見: 稀に不要なnotをつけてしまったりして、自分の立ち位置と逆になっているときがあります。
- 「スポーツは健康によい」という理由を支持する例のはずが、「自分はスポーツが嫌いで帰宅部」という事例を書いていた生徒さん。トピックについて考えていたら脱線していたなんてこともあります。
高得点のコツは「わかりやすさ」+ 論理的な構文
満点を狙うなら、まずは凡ミスと致命的なミスがなくなるまで添削を受けましょう。
「一読して意味が理解できる構成と英文」
「論理的な構文が使われている」
「準1級レベルの語彙が使われている」
私はこの3つのポイントだけで満点が取れました。
Hookは必要か?
ライティングの対策本で、エッセイの冒頭にフック(掴み)を入れると高得点になるという記載がある場合があります。(フックとは、英文エッセイの導入部分の初めに「一般論」的な文を入れて読み手をエッセイのテーマに引き付けるものです。)
英検®︎準1級の場合はフックは満点を取るのに必須ではありません。ただし、いつもエッセイの語数が足りなくて困っている人は書いても良いかもしれません。
実際に英検®︎準1級のテストで「実験的にフックを入れて書いたが、逆に減点されてしまった」という講師仲間の話を聞いたことがあります。フックを書いても、必ずしもポイントが上がるとは限りません。
ライティング対策のコツ
よく出題されるカテゴリーごとにエッセイを書いてみましょう。苦手分野がないか、カテゴリーごとに使える表現と単語をノートにまとめましょう。