英検®︎準1級合格をめざすにあたって大切なこととは?

3段階のアプローチ

数ある英語の資格の中でも、「英検®︎準1級」と言えば履歴書に書けたり、実践的な英語力を示すレベルと言えます。準1級の合格と英語力のアップを同時に実現するにはどうすればよいのでしょうか?

英検対策の3つのステップは、1) テスト形式を知る、2)必要な英語力を鍛える、3)最後のテスト対策 となります。一つずつ詳しく見てみましょう。

1. テスト形式を知る

① 問題形式と問題数

② 出題される単語のレベルとジャンル

③ 4技能それぞれで、どのくらいの英語力を求められているか

④ 自分の実力はどのくらいか?

登山に例えると、山の高さやコース、そして難易度を調べてから登った方が安心です。また、自分の現在の実力を知っておけば、少し高い山に挑戦することも可能です。

私は英語を教える上で、この段階を大切にしています。目標が明確に把握できる方が対策をとりやすいからです。また、合格と同時に英語力アップを実感できるのも理想ですね。

必要な英語力を鍛える

準1級ともなると、既に英語学習歴があるというのが前提になります。「2級が合格したばかりの人」もいれば、「留学や海外経験がある人」もいれば、「TOEICなら600〜700点以上ある方」もいるでしょう。全員同じ学習方法では効率的ではありません。

同時に、準1級合格という「共通した目標に必要な英語力」というのはある程度決まっています。

リーディング・語彙:社会性の高いまとまった量の英文(英字新聞など)を理解できる

リスニング: ①職場・店などでの会話表現、②社会的な内容・ニュースの要点、③アナウンスなどを聞いて自分がどうすべきか理解できる、④アメリカ英語だけでなくイギリス英語も聞ける

ライティング: ①社会的なトピックについて意見を述べる、②エッセイの構成を知っている

スピーキング: ①口頭で説明する力、②社会的な質問に対する意見と根拠が説明できる

足りないところを補う形で勉強を進めると、効率的に英語力を上げることが可能です。必ずしも、ずっと英検の過去問だけをやり続けるのが正しい学習方法とは限りません。せっかくなら、準1級合格と同時に英語ニュースが聴けるようになっていてくださいね。

最後のテスト対策

最初の2つのステップをきちんとこなしていれば、テスト対策は大幅に短縮が可能です。一年以上演習をやり続けていて合格できない場合は、英語力の強化が足りない可能性があります。