今回は英語の音読を大量にやっても効果が出ないときの原因についてお話しします。
理由1:そもそも音読はアウトプット練習ではない!?
日本人が英語を話せないのは、読み書きだけでスピーキングのアウトプット練習をしていないからです。
というのは耳が痛いほど聞く話ですね。
「だからアウトプットしなさい。英語を声に出して音読しなさい!」と言われたことはありませんか?
私もやりましたよ。毎日やっていました(笑)
英語を話す外国人が近くにいなかったときに音読をしていました。確か「NHKラジオ講座」の本を週ごとに切り離して毎日のように音読していました。
そう毎日です。朝起きたら音読、電車とバスの中ではマスクして小声でブツブツ、ご飯食べながら、ベットに入ってからも何時間もやっていました。
(今ならコロナで問題ないのですが、当時は怪しげな人だったと思います。)
しかも、アウトプット練習のつもりでやっていました。
それなのに、久しぶりに英語を話そうとすると
あれ、あれ、なかなか英語が出てこない。。。
どちらかと言うと、
インプット側のトレーニング方法なのです。
理由2:「○○を意識しない音読」はただの音声練習
音読で一番やってはいけないのは、きちんと理解していない英文を何度も音読する練習です。
これもやっていました。
昔々、中学生のときに学校の英語の暗唱大会がありました。
英語を始めたころ、私は英語を音読するのが大好きでした。担当の英語の先生が毎回暗唱を宿題に出していたこともあり、中学の教科書は全ページ暗唱するまで音読していました。
中学3年生のときに、学校の先生の勧めで暗唱大会に挑戦しました。教科書に載っていた「The Spider Web」、蜘蛛の糸(芥川龍之介)の英語版を暗唱しました。
他の教科を無視して練習しまくりました。
暗唱大会ではミスなしで完璧だったと思います。我ながら発音も悪くなかったと思います(自画自賛 笑)。
ただし、私の前の方が優勝して「アメリカ旅行」を手にしました。
結構上手にできていたのになあ〜と思っていました。
受賞者発表の後の審査員のスピーチで、「内容を理解しないで暗唱していた人がいました。」と言うコメントがありました。
そのときに「私のことだ!」とすぐに気づきました。頭に血が上り顔が真っ赤になリました。
かなり恥ずかしい経験でしたので今でも忘れていません。
そうです。私はストーリーを精読することなく、ただ音読して「完コピ」していたのです。
「きれいに発音しよう」、「ネイティブっぽいイントネーションでできないだろうか」と言うことばかり考えていました。よく知らない単語や構文も放置していました。
つまり、意味を理解せずに音読するとただの音の練習になってしまうと言うことです。

長くなってしまいましたので、正しい音読のやり方については、また次回お伝えします。