10年以上ぶりに英検®︎1級を受験してきました。「英検®︎1級や準1級で高得点を取りたいなら、〇〇すればいい」という仮説を思いついて実験してきました。

SNSやYouTubeのカリスマ英語講師たちがやっている普通のこととは?

英検®︎1級を受験した理由(2021年10月10日)

講師として教えるレッスンが増えるにつれ、試験対策をすることがどんどん増えていきました。今年は、緊急事態宣言中にコワーキングスペースまで借りてずっと勉強をしていました。週末だと、一日8〜9時間以上やりました。

ただし、生徒さんの目標をいかに達成させるかのための勉強だったので、自分の英語力を磨く時間はほぼゼロに近いのです。ある種のジレンマに陥っていました。

しかも最近はTOEFL iBTとIELTSの需要が高まっていて、アカデミックな英語の試験をかなり研究していました。今年に入って、自分の講師としてのキャリアにある種のブレイクスルーを経験していました。生徒さんが次々とTOEFL iBT80点やIELTS5.5の結果が出るようになってきたのです。依頼者の生徒さんもTOEICなら既に800点を超えしているレベルの人が増えていきました。

6月には英検®︎準1級を受けてみたのですが、リーディングやライティングが明らかに簡単に感じました。準1級なのに2級よりも簡単に見える。。。ある仮説が自分の中で生まれました。

英検®︎に必要なのはアカデミック英語の知識なのかもしれない。

英語だけではなくて、アカデミックなトピックに精通していれば英検の長文が簡単に読めてしまうことに気づいたのです。

気になっていること

英検対策をしている人をSNSなどで見ると、試験対策の本しかやっていない人がほとんどです。過去に教えて結果が出なかった生徒さんも「英検の問題集しかやりたくない」と拒否された方でした。「英検の試験対策だけで本当に英語力が上がらないのでは?」といつも心の片隅で思っていました。それ以来、英検を教えるときにも、合格だけでなく英語の4スキルを鍛えるレッスンを心がけるようになりました。

テスト前にやったこと

今、自分がテスト戦略を教えているTOEFL iBTやIELTSを受けても、テストテクニックが入ってしまうので自分の英語力が測れない。自分の英語力を測定するためにあえて「英検®︎1級」を受験することにしました。正直に言うと、英検®︎1級はまだ教えていません。

ありのままの力を知るなら、当然、準備ゼロで行こうと決めました。ただし、本番3日前の直前になって、(弱気になったのか)何となく「文単1級」を購入したのですが、その日の帰りの電車でパラパラ見るくらいしかできませんでした。恐ろしい量のレッスン準備をこなしているので、自分のための学習時間を取れませんでした。

テストの感想

語彙とイディオム問題

英検®︎1級ならではの対策をしないと厳しいと感じたのは、最初の「空所補充の語彙と熟語の問題」でした。ただし、英検®︎1級は遠い昔に一度取っているので微かに記憶がありました。昔やった語彙を覚えている「英語ヲタク」な自分に驚きました。そうは言っても、ケアレスミスもあり7問も間違えてしまいました。

リーディング

リーディングは予想どおり簡単に感じました。自己採点ではわずか1問ミスでした。当日、腕時計が壊れていて使えなかったこと、しかも会場には時計はありませんでした(汗)。試験管の時計で時間を測って試験が始まりました。長文はとにかく時間内に解き終わるやり方で切り抜けました。

予想どおり、TOEFL iBTとIELTSでやったことのあるトピックばかりでした。特にTOEFL iBTのLife Science系の内容で得た知識はスムーズに読めると気づきました。

ライティング

ライティングは2級・準1級までは英検ならではのアプローチで書くのがおすすめですが、特に1級は、アカデミック・ライティングの手法で書けば英検に特化した対策をしなくても良いと確信しました。語数の感覚はIELTSのTask2ライティングを少し短くした感じでした。ただし、アイデア出しだけは英検用の問題で練習しておくと良さそうです。のんびりやっていたら、最後時間がギリギリになってしまいました(汗)。

リスニング

リスニングは6月に受けた準1級より今回の1級の方が聞きやすかったのは私だけでしょうか?リスニング対策として前日に行ったことがあります。寝ないで勉強を頑張っている人に怒られそうですが、前の日は一日中寝て疲労回復に努めました。リスニングは集中力が命です。そして、前日に勉強して伸びるものでもありません。そして当日は日曜日でしたが7時に起床して試験開始までに頭がクリアになるようにしました。TOEFLなどのレクチャー、そしてIELTSの長いリスニングに慣れていると、英検は問題も先読みできるので落ち着いて聞くことができました。リスニングはあるマインドを持って聞くと集中力が続くのですが、長くなりそうなのでまた別の機会に書かせていただきます。

受験してみて思ったこと

英検®︎1級や準1級で高得点を取りたいなら、TOEFL iBTのリーディングとリスニングをやると非常に楽になります。今まで「すごいなあ」とTwitterやYouTubeで見ていた英語の達人たちは全員やっているんですよね。私は偶然仕事で同じ環境になった途端に英検が楽になりました。なかなか結果が出ない方の参考になればと思って紹介させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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