この記事では「ビジネス英語の定義」と「日常英会話との違い」について説明してみたいと思います。

「ビジネス英語ができるようになりたい!」いうのをよく耳にしますが、そもそも「ビジネス英語」とはどんな英語スキルを表すのでしょうか?

ビジネス英語とは?

私はさまざまな英語を使った仕事を経験してきた上に、英語講師としても10年以上生徒さんや法人レッスンのクライアントさんのお手伝いをしてきました。日本人が「ビジネス英語」という言葉を使うときには、「会社の仕事で通用する英語」ということを意味していることに気づきました。

仕事でのコミュニケーションは主に「口頭」あるいは「文章」の2種類です。

口頭でのやりとり文章でのやりとり
場面
・仕事の指示・説明・確認
・会議・プレゼン
・食事・オフィスでの会話
・英文Eメール
・報告書・契約書
・プレゼン資料
・専門的な書類や情報

スキル
・リスニング
・スピーキング
・マナー・専門知識
・ロジカルシンキング
・コミュニケーション能力

・リーディング
・ライティング
・マナー・専門知識
・ビジネスの言い回し
・ロジカルシンキング
ビジネス英語のコミュニケーション手段

ビジネス英会話と日常英会話の違いとは?

日常英会話の方が、軽い話題だったり自分がお客としての立場なので、気をつかう必要があまりない傾向があります。ビジネス英会話では、初対面かそうでないかによって相手との距離感が異なります。そして、上下関係や立場によってもアプローチが異なります。

ビジネス英会話日常英会話
相手
・社内:上司、同僚、部下
・社外:クライアント、取引先、業務委託先
・知人・友人・身内(国際結婚など)
・旅行中のホテルやお店の従業員
・SNSやオンライン上の知り合い
・学校や教室の外国人講師

場面
・初めて連絡するとき
・定期的に連絡するとき
・サービスを提供する・受けるとき
・一対一の面談など
・一対多数のプレゼンなど
・初対面の自己紹介など
・サービスを受けるとき
・対等な立場での交流
単語と表現・フォーマルな単語と言い回し
・内容がより専門的(専門用語)
・カジュアル(基本動詞が多い)
・内容が日常的

例えば、カジュアルなシチュエーションであれば「良くなる」という言葉を”get better”と言うところを、”improve”と言ったり動詞が異なるのも特徴です。

過去に英語レッスンでお手伝いさせていただいた生徒さんやクライアントさんなどの中には、留学経験者や私と同じくらいのTOEICスコアをお持ちの方もいらっしゃいました。知識として単語は知っていても、それをどの場面で使うかが間違っていたりということもありました。

ビジネス英語の学習をはじめるにあたって、まずは自分のやりたい仕事にどんな英語スキルが必要なのか考えるところからスタートしましょう。